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◆会報第46号より-01 石清水社

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わが心の風景・・・(19)
清水湧き出る石清水社
所在地 八幡高坊


 ◆会報第46号より-01 石清水社_f0300125_21111887.jpg石清水八幡宮が貞観2年(860)に遷座する以前から、私たちの祖先が男山から湧き出る清泉を神として祀ったのが起こりと伝えられ、社名もそれにちなんで付されたものです。
社前には石造りの鳥居があり、これには寛永の三筆と称せられた松花堂昭乗の筆で、寛永12年(1635)京都所司代であった板倉重宗が寄進した旨がしるされています。
 泉は鳥居の奥にあり、岩間から今なお清水が湧き出ていて、厳冬にも凍らず、また大旱でも涸れず、「八幡五水」のなかで特に尊ばれ、往古より神前に供されてきました。2月1日と3日に奉納される石清水八幡宮本殿前での「湯立神事」に供される水も、この石清水井から汲み上げられています。
 その石清水井の右側には社殿があり、草色の格子塀と背後を崖に囲まれた社殿の朱塗りが映え、厳かなたたずまいを見せています。石清水社の祭神は、『古事記』の冒頭に登場する天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)といい、社は八社ある石清水八幡宮摂社のひとつです。(絵と文:小山嘉巳)

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by y-rekitan | 2014-01-28 12:00
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