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◆会報第01号より-01 歴探の発足会

《総会報告》
なごやかに、探究する会が発足
― 2010年4月6日  志水公民館にて ―

八幡の歴史を探究する会 事務局 


 4月6日(火)の昼下がり、正法寺境内の桜が満開に咲きほこる中、向かいの志水公民館にて八幡の歴史を探究する会が発足しました。司会は石野さん。軽妙な語り口調で会が始まりました。
 まず、この日に至る経過と会の趣旨を土井が大略以下の様に報告しました。
◆会報第01号より-01 歴探の発足会_f0300125_18444513.jpg「ここ数年八幡に暮らし、先学に導かれる中で、八幡には歴史や文化財が満ち溢れていることに気付きました。そして、それらがまだまだ解明されず謎に包まれていることも知りました。その内に、地域に眠っているそれらの歴史を市民の方たちみんなで勉強すればどれだけ愉しいかと思うようになったのです。
 幸い、八幡市教委の文化財調査の成果は勿論、郷土史会の石碑の研究、石清水八幡宮や松花堂研究会などの蓄積(最近できた古文書の会もその一つ)があり、何より八幡の歴史を愛してやまない多数の市民がいます。それらの方々に声をかければ希望は見えてくると確信するに至ったのです。
 やるなら年度初めの今をおいてない。拙速の感は否めませんが、会場確保のためのサークル要員10名を集めようと動き出すと予想をはるかに超える反響でした。みなさん方の英知を結集して実りあるサークルにしてゆきましょう。」
 続いて、出席者全員に八幡の歴史に対する思いや関心あるテーマなどを披露してもらいました。かいつまんで紹介します。(出席者、16名)

「私は、こよなく八幡の歴史を愛してきたという自負がある。その思いを持つ方々とこうやって一同に会しワクワクしている。どうぞよろしく。」

「勤めていた頃は、寝て暮らすだけの所であったが、リタイアして周辺を散策するうちに、ここは歴史が豊富にあることに気付いた。もっともっと学んでいきたい。」

「半年前に退職した。何をしようか迷っているうちに古文書の会から誘いがあった。これが面白い。京都にも興味があり、京都検定も受けた。でも、最近は、もっと地元のことを調べたりして地に足のついた活動をしたい。」

「淀屋のことを調べている。この会で報告できる事を楽しみにしている。」

「八幡は大阪と京都を結ぶ所。そんな意味でここの歴史はおもしろい。松花堂昭乗の研究をしてその出自、公家文化と武家文化を結びつけたことなど学んだ。機会があればお話ししたい。」

「昔、洞ケ峠から円福寺に入り込み、印象深い思い出をもったことがある。新しく住み始めた人たちと交流したい。八幡は歴史だけでなく人材も豊富。期待したい。」

「ふるさと学習館を何とかしたい。子どもたちだけが学ぶだけでなく、大人も足を運んで学べる歴史資料館的なものに発展することを願っている。」

「八幡の歴史的な文献が隣の枚方市に買い取られている事実を知った。市民が声を出して、そういう現状を打破していかないと、歴史と文化が衰弱してしまう。文化運動的に発展することを希望したい。」

「万博の頃にここへやってきた。当時は八幡の開発が始まったばかりで、男山からの眺望が素晴らしかったことを覚えている。私自身は生協で平和運動をしている。戦争の時に国債を買わされたこと、竹の供出もあったことなどを知った。戦跡調べなどもやってゆきたい。」

「ふるさとは北陸で、昔の思い出がいろいろある。それは歴史と云えるものではないかもしれないが、古老からの伝承なども貴重だ。古老から聞き取りをして後世に残す活動などもあったらよいのではないか。」

「八角堂の保存に関わってきた。その中で、ここには素晴らしい文化財が眠っていることを知った。ところが、それらの文化財が国立博物館や他所に行ったままだ。地元にあった文化財は地元に返還してもらいたい。そういう運動に発展していってほしい。」

「余生はたっぷり残されている。無駄に過ごしたくない。幸い、八幡は歴史の宝庫。じっくりたんねんに調べてゆきたい。」

「一市民として歴史を学んでゆきたい。そういう意味では『探究する』にはなじめないかもしれないけど、一歩一歩確実に歴史を知り学んでいきたい。」「学生の皆さんから戦争体験のことで聞き取りに応じたことがある。私たちの年齢のものが今の若い人たちに伝えておきたいことを語る場もあっていい。」

「古代史が好きで、韓国に行き、百済の古墳など見学してきた。また奈良のマキムク遺跡などにも行っている。けれど、八幡の遺跡については殆ど知らない。これを機に学んでいきたい。」

 続いて、土井が、「八幡史の謎」の例と参考文献を紹介。この日に出席できなかった方々には同封させてもらっています。次に、年間計画が話し合われ、以下の点が確認されました。

 要は、三本柱で活動を進めるということです。

①講演会をもつ。ただし、聞きっぱなしではなく、質疑をかわし、交流をする中で八幡の歴史の謎を探究する姿勢を大事にする。

②現地見学など、足で確かめ、地元に残っている史跡や資料を掘り起こし学びあう。

③会員自身が発表し、学びあう。―私たちは歴史の専門家ではない。けれども、地域の歴史を学ぶという点で「専門家」とは対等である。専門家から学びながらも、市民の視点を大事にし、地域の歴史から学んだことは地域に返すということをモットーにしたい。

 最後に、諸連絡がなされました。

 一つは会費です。毎回、ニュースレターを発行しますので、通信費として年間1000円徴収させていただきます。また、部外者を呼んで講演を依頼する場合には、資料代おび参加費をその都度徴収することが提起され了承されました。

 組織として、会長など決めなければいけませんが、名前とお顔が一致するまでは保留とし、当面、会場手配、講師との連絡、チラシの配布などは事務局として土井を中心に動いて行くということが確認されました。

 お願い 懸案事項が生じた場合、必要に応じて運営委員会的なものを開き、処理しないといけません。我はと思う方は積極的に名乗り上げてください。

 お知らせ 4月9日、是枝さんと土井とで市教委に赴き、会の発足を伝え、さっそく講師派遣を依頼しました。その結果、5月の講演会については、以下のように決まりました。 

 5月11日(火)午後1時より、文化財保護係の係長である大洞さんが、遺跡から出土した遺物(例えば、線刻瓦・「小塔」など)を持参し、古代の男山東麓の集落や八幡宮寺の門前町の形成などについてお話するということです。会場は志水公民館。座席に限りがあります。参加希望の方はチラシにありますように、できるだけ事前申し込みをお願いします。


沿革紹介の記事は以上です。    本会の概要コーナーに戻ります>>> 

by y-rekitan | 2010-04-28 12:00
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