◆会報第48号より-02 橋本ウォーク1

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《歴探ウォーク》
橋本の歴史(Ⅰ)「京街道を歩く」
― 2014年3月  八幡市橋本地区にて ―


                             村山 勉 (会員)

 2014年3月15日(土)、「橋本の歴史(Ⅰ)京街道を歩く」と題して歴史探訪ウオークを実施しました。
歴史探訪ウオークの概略

 肌寒さは少し残るもの、時折春の日差しが射すなか、何と73名の参加者が集まりました。当初定員50名にしていたのですが、多数の参加者が見込まれ、2グループに分かれての歴史探訪となりました。Aグループは私村山と土井さんが、Bグループは田坂さんと石野さんがガイドを務めます。
 午後1時に、橋本駅前の西遊寺さんに集合。受付を済ませた後、石野さんによる橋本遊郭・元歌舞練場の話から始まりました。続いて、西遊寺の本堂に入り、住職さんからお寺の来歴や本尊である本尊阿弥陀如来像についてのお話がありました。徳川家康からの朱印状も見せていただき感激しました。その後、境内にある観音堂の諸仏を拝観しました。f0300125_10421145.jpg
 観音堂には、明治維新に際し狩尾神社から移されてきた帝釈天像等があります。帝釈天は、八幡市内最古の仏像だといわれているものです。
 その後、橋本駅前バスロータリーに移動し、橋本陣屋跡・八幡初の工場跡の話をしました。次に、隣接の枚方市楠葉中之芝にある久修園院に案内しました。行基四十九院の一つといわれているものです。本堂に入り山﨑橋と橋本の地名由来のお話をさせていただき、中興の僧宗覚律師が作ったといわれる地球儀や渾天儀(天球儀)を見せてもらいました。続いて、高さ2mに達する愛染明王像を拝観しました。憤怒の形相は迫力のあるものでした。
 次に、史跡公園造営中の楠葉台場に移動し、台場と鳥羽伏見の戦いについて説明しました。
そして、いよいよ橋本樋門から京街道へ入りました。凝った建具のある遊郭の家屋を見ながら、橋本渡しの道標のある地点に移動。そこで、渡し船の話や谷崎の「蘆刈」に登場する「澱川両岸一覧」にある橋本の絵図について語りました。そして、橋本の社士である山田邸から狩尾神社への参道に至る岐路まで歩き、プリン山と称される狩尾神社や二宮忠八の飛行器工作場跡地、橋本の住宅開発の話などをしました。
 終了したのは午後4時ごろでした。

様々に議論した橋本の見どころ

 準備は昨年の秋から始まりました。2013年9月と10月、歴探幹事会で橋本を歴史探訪することが決まり、そのコースなどが話し合われました。田坂さんは、それまで集めてきた資料をもとに、ガイドブック作りに励んでゆきます。
 担当者による打合せを進め、日程やコース、拝観する寺とその申し込み、ガイドブックの作成や参加人数、参加費、雨天の場合の対応と、実に多くのことがらを処理することになりました。
 一番の懸案事項は、「案内チラシ」に「橋本遊郭」を入れるかどうかです。遊郭やそれに対する地元の感情をどう見てどう対処するのか。そんなことで喧々諤々の議論が続きました。結局、「京街道の宿場町、石清水八幡宮の門前町として発展する中で遊郭も形成されるようになった」との記述に収まり、案内チラシに「橋本遊郭跡」を記載する事で決着がつきました。f0300125_1047641.jpg
 ガイドブックの説明文や添付の図録についても、長すぎるのではないか、この図は必要なのかなど様々に議論が展開され、結局24ページにわたるガイドブックにおさまりました。
 但し、実際の案内では、説明はできるだけ簡単にして、目の前に広がる風景や建物などを見てもらい、ガイドブックの詳細な内容に立ち入らないようにすることが申し合われました。
 八幡は、男山山上とその東側にある八幡宮や東高野街道、善法律寺、正法寺、松花堂の名所ばかりが注目されますが、私の地元である橋本にも、こんなに豊かな歴史があるということを実感し、また大勢の方々に知っていただくことができました。そんな意味で、良い機会を与えてもらったと本当に嬉しく思います。
 ご協力いただいた西遊寺と久修園院のご住職および関係者の皆様、参加者の皆様に御礼を申しあげます。

ガイドブックの主な内容

《橋本の歴史(概要)》
1、橋本は、古くから水運や陸路の要衝で、 人やもの、情報が行き交った。
  山崎橋と橋本という地名、古代の官道「山 陰道」と山陽道、八幡・石清水八幡宮の外 港、河川交通の中  継地
2、橋本は、石清水八幡宮の参詣口であった。
3、橋本の街を「京街道」が貫き、宿場町・ 門前町としてにぎわった。
4、橋本は、「鳥羽伏見の戦い」の最後の戦 闘の場になった。
5、橋本から八幡の住宅開発が始まり、橋本の街はベットタウン化した。

《歴史探訪の見どころ》
西遊寺、常徳寺(湯沢山茶久蓮寺)、元橋本歌舞練場、橋本陣屋跡、紡績工場・津田電線工場跡、小金川、久修園院、楠葉台場跡、橋本樋門と小金川樋門、三国の渡し、京街道・橋本の街並み、小金川地蔵尊、橋本の渡しと橋本の津、石清水八幡宮参詣道の道標、橋本等安一族の墓石群、橋本の社士山田家、岩ケ鼻、北ノ町の道標と常夜灯、狩尾神社と希望ヶ丘の住宅開発、一里松の常夜灯、二宮忠八の飛行器工作所跡、奥ノ町の楠の大木


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by y-rekitan | 2014-03-28 11:00 | Comments(0)
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