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◆会報第54号より-01 八角堂

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わが心の風景・・・(27)
八 角 堂
所在地 八幡大芝

◆会報第54号より-01 八角堂_f0300125_2051514.jpg 八角堂は松花堂庭園の西側、西軍塚古墳の円頂部にあります。元は男山西谷にありましたが、八幡宮境内から仏教関係の堂舎・仏像などが撤去された際、正法寺住職が堂宇・尊像とともに迎請し、ここに移されました。
 堂舎は順徳天皇の御願により、八幡宮検校善法寺祐清が建保年間(1213~1219)に建立、後に大破しましたが、慶長12年(1607)8月、豊臣秀頼の御願によって尾張国小出大和守吉政が再建したと堂上の桐紋を付した露盤に彫刻されています。また、京仏師康温が阿弥陀仏を修造して入仏したと棟木に見えます。以降、ほとんど手を加えなかったため破損転倒し、表六間、奥行二間の仮の板屋根で風雨を凌いだという記録があります。
 元禄11年(1698)7月、善法寺央清が勧進を募り、堂宇を再興。その奉加者名が堂内の垂木や瓦の裏に記されています。
 堂内にあった丈六阿弥陀仏(重要文化財)は鎌倉時代初期の作で、「一光千仏」と呼ばれ、今は正法寺法雲殿に安置されています。   (絵と文: 小山嘉巳)



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by y-rekitan | 2014-09-28 12:00
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