◆会報第67号より-05 本の刊行

シリーズ:『歴史たんけん八幡』の刊行に寄せて・・・⑧

『歴史たんけん八幡』の
出版記念の集いが開かれました!


 高田 昌史 (八幡の歴史を探究する会事務局) 

f0300125_193468.jpg 9月27(日)に松花堂庭園・美術館別館で行い42名が参加されました。八幡市の堀口市長、佐野副市長、横須賀市議会議長や石清水八幡宮の西禰宜も参加いただきました。安立副代表の司会進行で、第Ⅰ部“記念講演”及び第Ⅱ部“交流の集い”が行われました。
 監修者である鍛代敏雄氏(東北福祉大学教育学部教授)の記念講演「出版の意義について」でお話しされたことは、大変感銘しました。(先生の当日のレジュメから以下転記します)

              《出版の意義》
      ●市民による、市民のための「新八幡風土記」
        ◇本書は八幡市民にとっての羅針盤
      ●「歴史文化遺産」の再発見
        ◇八幡市民が認め合う歴史と文化、
          そして八幡の民俗・戦争や災害からの復興
        ◇たくましき先人たちへの敬意
      ●八幡の歴史を活かす教育、伝え遺す教育
        ◇未来を生きる子どもたちへの遺産

f0300125_19164526.jpg第Ⅱ部“交流の集い”はパーティ方式でおこなわれ、祝辞、謡「弓八幡」の後、参加者の皆さんからスピーチをいただき2時間半の集いは、盛況の内に終了しました。





新聞各紙で『歴史たんけん八幡』が掲載
 9月1日の八幡市への贈呈式の後、市役所の市政記者クラブで共同記者発表をしましたが、毎日、産経、京都の各新聞(地域版)には、比較的大きく紹介記事を掲載されました。
 また、月刊の京阪タイムリーや週刊の京都民報にも掲載されています。


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 これまで探究する会にお世話いただいた方々から、『歴史たんけん八幡』の出版について有難いお言葉を頂戴しております。その何人かの方に同意を得て、お便りを掲載させていただくことにしました。以下に紹介します。

『歴史たんけん八幡』出版に思う

 大洞 真白 (会員) 

 『歴史たんけん八幡』出版の「夢」が本当になりました。
思い返せばあれは2年程前、八幡市教育委員会文化財保護課にいた私は、八幡の歴史を探究する会の当時事務局長でいらした土井三郎さんから、子どもたちのための八幡の歴史読本の構想を伺いました。非常に大事なことを伺っているとすぐわかり、きっと実現されると直感し、忘れっぽい私がそのときのことはよく覚えているのです。ただ、同時にそう簡単にいかないだろうことも想像できました。最も懸念されることのひとつは出版費用です。これを解消できる公的な補助事業がないものかと気にしておりました。
 そんなことで土井さんに、「本はどうなりましたか?」と伺うこともあり、それがよい(?)プレッシャーになった、と後で言っていただけました。
 私がこの素晴らしい出版事業にできたことといえばこれぐらいで、市民の皆様の力を結集され、夢を実現されたことは、大変な偉業であると思います。伊佐錠治さんが制作委員長を務めてくださったことも素晴らしく、非常に奥深い八幡の歴史を要領よく章節立てされ、図版がまた良い味を出しています。特に近代の歴史に丁寧に紙面を割かれた点が印象深く、八幡市が歩んできた道とその意味を改めて考えさせられました。
 執筆者に名を連ねていながら、執筆させていただいたのは、序章「鳥になって八幡をながめる」だけです。これは「1頁で八幡の地形の概説を書いて欲しい」という、無理難題に対しひねり出した苦肉の策で、冒頭にくることから親しみやすいものになるよう努めました。
 校正が返ってきたときは、土井さんの若干の修正により、オリジナルよりいいものになっていました。これが両者の信頼のなせる業で、本来なら執筆者に断りなく文章に手を入れることはタブーなのでしょうが、土井さんの熱意と果敢な努力と、その結果積み重ねてこられたことを拝見していて、よりよいものを造ろうとされる姿勢に、細かいことはどうでもよくなります。この出版事業では、制作委員の皆様で喧々諤々の議論が行われ大変なご苦労を重ねられたものと推察しますが、最後は皆様の「よいものを造ろう」との思いが、ことの成就につながったのでしょう。
 積み重ねられたお仕事でいつも驚かされたのは、「八幡の歴史を探究する会」会報の発行です。講義の内容をすばやくまとめられ、活字にして配布されるということを地道に継続されてきました。今回の本で、前述のように私は1頁しか書いていませんが、これまで何度か皆様の前でお話しさせていただいた内容が、第1章、第3章にでてきます。このことは、自分が研究し歴史ストーリーを組み立てお話ししてきたことが、皆様の手により育てられたさまを見ているようで、これまでの仕事の中でも最も嬉しいことでした。
 ただ同時に申し訳なく思うこともあります。第3章の2「門前町の形成」は平成21年の三大八幡宮シンポジウムでの発表後、八幡の歴史を探究する会での講演で肉付けしたものですが、八幡のまちの発展形態をどのように解釈するかについては既研究を踏まえた論文として発表しなければならない内容をもっているものであるにも関わらず、論文として世に出せていません。よって皆様がこれについて何が根拠でこんなことがいえるのか?と問われた時に困らせてしまうことになります。
 本を造って世に出すというのは、そうした責任を背負うことになります。『歴史たんけん八幡』は鍛代敏雄先生の監修であり、歴史的内容はごくしっかりしたものです。しかし、色んな立場の人が読む本です。伝承と歴史的事象が区別して書かれているのか、そこまで断定的に言い切れるのか、など、気になる箇所がなかったとは言えません。異なる立場の人にも、すべての人に納得いただけるものであってほしいと思います。
 こんな素晴らしい偉業を前に、苦言を申し上げたようで恐れ入りますが、この大きな成果で終わりでなく、鍛代先生がおっしゃったように、また「はじめの一歩」として研究を深めていただくための激励と捉えていただき、まだまだ深い八幡の歴史の世界を探検していただきたいと思います。

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『歴史たんけん八幡』発刊に寄せて

 中津川敬朗 (城南郷土史研究会代表)

 清秋の候となりました。その後もご健闘のことと存じます。夏には多くの方々で力を合わせてすばらしい一冊をおつくりになり、ご恵贈いただきありがとうございました。すっかりごぶさたにしてしまい、大変失礼しました。何よりも、眺めて読んで具体的にわかる、大人にも子供にも楽しく地域を発見できる貴重な一冊をおつくりになったことに心からの敬意をささげます。地域で育つ子ども達への贈り物としても、歴史学と歴史教育を統一してとらえることにも思い至りました。
 私どもの研究会(城南郷土史研究会)の目標“地域から学んだことは地域に返さなければならない”も受け取ってくださって感謝を申しあげます。この目標は、「高麗寺守り」だった父の体験と会発足のきっかけとなった「国民的歴史学運動」の教訓が重なって生まれたものでした。大事にしていきたいと考えています。「探究する会」の益々のご発展をお祈りします。ありがとうございました。

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いままでにないレイアウトで
歴史と文化を浮かびあがらせた!


 古川 章 (洛南艸舎主宰)

 やっと涼しくなりました。いつもお世話様です。このたび、『歴史たんけん八幡』を私方までご恵贈賜りありがたく厚くお礼申しあげます。
まず、綿密にみなさんでご協議され編さんされました内容がよくわかります。
子どもから大人まで、とくに若い人には興味の少ない歴史の中身をわかりやすく表現されていると思いました。
「です」「います」「ました」調の表現がよかったこと
「なるほど」というコラムが新鮮で、「なるほど」という表現、アイデアがよかった。
写真や絵図が美しかったこと。
紙質がよいこと。
他の市町村のいままでにないレイアウトで歴史と文化を浮かび上げられた。 
・・・・・・・・・などなど

 今後の郷土史本の編さんに考えさせられました。ありがとうございました。とりあえずお礼申し上げます。


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by y-rekitan | 2015-10-28 08:00 | Comments(0)
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