八幡宮の神人柏村直條(八幡八景選定者)が残した「柏亭日記」の中に橋本の象見物の記事がありました。 「四月廿五日晴」 〇妻女孫共橋本へ象ヲ見物ニ罷ル 妻女孫達は森町の家から科手道を経て橋本に入ったと思われますが、象が通過した八幡の京街道は現在、橋本東部から美豆の間が木津川と宇治川の川底になって分断されています。 5月に入ると中御門天皇が詠んだ歌も伝わってきたようです。 「五月五日曇、晴」 象 御製 時しあれハ 人の国なる けたものを けふ九重に みるかうれしき 錦市場の青物商の長男に生まれた伊藤若冲も13歳の頃、都でこの象に出会ったと伝わっており、長じて象を巧みに描いた作品が残っています。 (文と図 谷村 勉)空白
by y-rekitan
| 2017-11-27 12:00
|
|
ファン申請 |
||