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◆会報第66号より-01 円福寺

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わが心の風景・・・(39)
円福寺
所在地 八幡福禄谷


◆会報第66号より-01 円福寺_f0300125_8393070.jpg 円福寺は、明智光秀と羽柴秀吉の山崎合戦で、筒井順慶が「日和見」をしたと伝えられる洞ヶ峠に近い八幡福禄谷にあります。
 山門、本堂、禅堂、有栖川宮家旧御殿などが甍を連ねる約三万坪の境内には、豊かな自然が残こり、静寂の世界が広がっています。
  寺は1783年(天明3年)、妙心寺の斯経和尚が八幡宮別当田中家から円福寺の寺号と達磨大師坐像を譲り受け、さらに同年、南山焼の祖、浅井周斎から幣原谷の土地の寄進を受けて、臨済宗最初の専門道場として建立されました。
 日本最古といわれる達磨像(鎌倉時代・重要文化財)は、法衣をまとい、両手を腹の上に重ねて唇を固く結び、目は大きく見開いており、何事にも惑わされることのない虚心坦懐の境地と気迫が漂っています。
 毎年4月20日と10月20日の年2回、「万人講」でこの達磨を拝し、赤膳で提供される精進料理を食べることで、開運、厄除け、中風除けになるといわれ、多くの信者が訪れます。 
  (絵と文: 小山嘉巳)
                                    


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by y-rekitan | 2015-09-28 12:00
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