◆会報第73号より-01 杉山谷不動


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心に引き継ぐ風景・・・④
杉山谷不動とひきめの滝
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 神應寺の参道、駐車場奥の朱塗りの鳥居をくぐると杉山谷不動に至り、谷に沿って歩くとやがて「ひきめのたき道」の石碑が目に入ります。
 杉山谷不動は厄除け不動として信仰され、不動堂に安置される不動明王従者の衿羯羅童子(こんがらどうじ)、制多迦童子(せいたかどうじ)の等身大の木像は全国でも珍しい。南北朝から室町前期に製作されたと伝わり、その存在感は見事なものです。ご本尊の秘仏不動明王は六十年に一度の開帳です。
 また、杉山谷不動堂は鎌倉時代から江戸時代まで続いた安居神事の祭りでは、安居の頭役と呼ばれた神事の祭主が禊を行う所で、御師や壇所太夫が同道して塩湯掛を行いました。その日は正明寺(戊辰ノ役で焼失)から湯屋が運ばれ、不動堂の後ろ、「ひきめの滝」に設えられたそうです。
 凡そ一生に一度の安居の頭役は「ひきめの滝」で毎年禊を行いましたが、古来涸れることのない滝水の前に立てば、一種独特な空気を感じます。
 橋本から安居の頭役が出た時は、塩釜と呼ばれる所(塩垢離場)で塩湯掛を行ったと伝えられ、落合了円と三宅安兵衛の二基の塩釜石碑が残ります。
(写真と文 谷村 勉)空白


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by y-rekitan | 2016-05-30 12:00 | Comments(0)
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