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◆会報第81号より-01 瀧本坊乗祐

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心に引き継ぐ風景・・・⑫

瀧本坊に乗祐じょうゆうあり
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 瀧本坊昭乗こと松花堂昭乗の墓石は八幡平谷の泰勝寺にある。境内地の奥に3基並べられた中央が昭乗で「寛永十六年九月十八日(没)大阿闍梨昭乗」の碑文がある。向かって右が師の実乗で「寛永四年二月廿三日(没)大阿闍梨實乗」とあり、左が萩坊乗円(松花堂門人・書画にて高名なり)で「延宝三年四月廿六日(没)大阿闍梨乗圓」とある。実は昭乗の師である実乗の先代に乗祐という瀧本坊にとって重要なキーパーソンがいる。天正十年の本能寺の変の後、近衛前久を援助したことから五摂家筆頭の近衛家と親密になり、瀧本坊繁栄の基を築いた。
 過日、松花堂昭乗研究所研究報告会での奥山邦彦氏の報告「乗祐と実乗」によって乗祐の輪郭を理解するとともに、津田宗及や千利休とも茶人として親密な関係にあったことを知った。その後、奥山氏と泰勝寺を訪ねて乗祐の一石五輪塔の存在を再確認した。天正十九年二月廿ニ日(没)権律師乗祐とあるが、乗祐没後6日、二月廿八日に千利休が自刃している。まさに同時代を駆け抜けた人物だった。昭乗達の墓石の奥の一角に瀧本坊歴代住職や関係者と共に乗祐も祀られている。
(写真と文 谷村 勉)空白


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by y-rekitan | 2017-09-26 12:00
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