◆会報第87号より-06 歴史散歩②

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シリーズ「私の歴史さんぽ」・・・②


「歴史」ということばについて


滝山 光昌 (会員)


 最近、「マニア女子」の中で、歴女、縄文女子、刀女子などと呼ばれている若い女性が増えているそうだ。阿修羅展とか縄文の特別展等が開催されると熱心な女性がわんさと押しかけているとのこと。京都の街にも女性で溢れている。
 日経ビジネス誌を見ていると、「腐女子」という言葉も載っていて、『男性同士の恋愛やセックスを妄想したり、小説やマンガを書(描)いたり読んだりする女性が、自らの嗜好を「腐っている」からと自虐的に使い始めた言葉です。 「腐女子」の起源については、マンガ家が同人誌で自分のことを「腐女子」と言って広まったとか、ネットスラングとして生まれたなど諸説あります。』との解説を載せている。また、『最近では「腐女子」という言葉だけでなく、ある程度上の世代になると「貴腐人(きふじん)」と呼んだり、「汚超腐人(おちょうふじん)」と呼んだりすることもあります。ちなみに「汚超腐人」は、マンガ「エースをねらえ!」(山本鈴美香)の登場人物「お蝶夫人」に掛けているようです(「お蝶夫人」自体も、プッチーニのオペラ「蝶々夫人」に掛けていたわけですが)』との記載もあり、面白い。

 さて、我々の時代の歴史に関する教育は、小中学校において内容などは忘れてしまったが「社会科」の科目で教えられたと思っている。高等学校では日本史とか世界史とかの科目があり、選択科目だったような気がする。筆者は理科系の私立単科大学だったため、通常、教養課程で履修する人文系については他学の教員が講義を行っていた。特に、卒業後、国家試験が控えているため、試験に関係ない人文系の科目は軽視されたようだ。会社の定年を迎えた後、総合大学の無料の公開講座などに出かけるが、単科大学に比べて、幅広い人間性・知識のある教員なり学生を観ると羨ましくかんじることがある。筆者の場合、勤務した会社の業務が技術系の専門性の強いもので、いわゆる歴史という分野とは無縁であった。

 最近読んだ書物によると、歴史学について次のように記している。
歴史学は、人類社会の歩みを時間の流れに沿って跡づけ、考察する学問である。各専修には、固有の研究分野と研究方法、そして確固とした学問的伝統がありますが、それと同時に、歴史学としての普遍的な課題を共有している。だから、専修の枠にこだわることなく、系の研究を広く行い、広い視野で眺めることが大切である。

 年金生活が始まってから、体験した無料で楽しめて、面白く、ボケ防止になると想われるイベント情報を紹介したいと想う。
 まず、第一に京都産業大学壬生校舎の「むすびわざ館」で秋に「天台宗聲明の調べ」が開催されている。聲明は真言宗でも唱えられる。むすびわざ館では、10人程度でもようされるが、僧侶は声の綺麗な人が多く、密教の会式で50人以上が声を揃えて唱える聲明(しょうみょう)は、お寺さんの合唱ハーモニーである。京都放送では、ミュージックとコラボしたイベントが企画されている。この大学の文化学部に京都文化学科があり、『京都を通じて日本文化を再発見し、世界へ新たな価値を発信する』とし、「英語コミュニケーションコース」を設置している。なお、2019年度は大学院に研究科が開設予定で、通信教育課程も創ると募集している。むすびわざ館はギャラリーを設置していて、自学の歴史と共に、祇園祭、上賀茂神社などの学術資料を不定期に展示している。これも無料で公開するので見逃せない。
 第二に、グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル1FのCAFE Lab. において、「ナレッジキャピタル超学校」と称するイベントがある。『さまざまな分野の研究者から、研究の発想やプロセスを学ぶだけでなく、参加者と一緒に考え、対話するナレッジキャピタルならではのプログラムです。専門知識がない方でも気軽に参加でき、大学や企業、研究機関などの研究者と一般の参加者をつなぐ場を提供しています。』京都・大阪・慶応大学や国立民族学博物館、大阪市立東洋陶器美術館などの教員・学芸員等が講師となる。カフェで行うので500円(1ドリンク代)必要。ビール、ワインもOK。夜7時から開催が多い。CiRA(京都大学 iPS細胞研究所)などが主になる人気のあるイベントは受付開始されると即座に定員一杯になる。
 第三に京都大学においては、国立大学が法人に改組されたためか、市民に対するサービスを充実しているようだ。
 f0300125_21224679.jpg筆者は次のようなイベントに参加している。春・秋の2回テーマをもうけて、京大の教員が専門分野についいて解説する春秋講義(今年の秋は9月8日から「生物多様性を考える」をテーマで開催)がある。各分野で活躍している卒業生が、在校生と共に聴講できる未来フォーラム(前回はアフリカ圏出身の新京都精華大学学長)。10月6日からは京大ウィーク2018が始まる。ホームカミングデイは京大OBが中心だが、孫を連れて屋台で食事する。この他にも、人文系、理科系のそれぞれの研究科が、市民向けの公開講座を設けている。暇つぶしと、老化防止のため面白そうなコマは参加するようにしている。


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by y-rekitan | 2018-09-28 07:00 | Comments(0)
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