◆会報第88号より-07 増補版冊子

増補版『石清水八まん宮道』に いざな 道標 みちしるべ
―江戸時代の八幡道標―
を発刊しました

増補版製作編集委員会空白

 昨年(2017年)10月に“八幡の道探究部会”の調査結果をまとめて「石清水八まん宮道」に誘う道標群の冊子を刊行したところ、多くの皆さんから相次いで新たな江戸時代の八幡道標の情報を寄せて頂き、現場に出向きました。江戸時代の「八幡道標」がこれ程沢山発見できるとは驚きでした。石清水八幡宮を中心とする八幡に多くの人々が行き交って、その賑わいが見えるようです。今回の再調査により21基の新たな道標を追加して、合計97基を紹介する「増補版」を10月25日に発刊しました。実は総計100基以上の道標群を確認したものの、いくつかの理由から全てを紹介することができませんでした。
調査では普段の生活から一変する環境の中に飛び込んで行き、意外なところに建つ「八幡道標」を見てワクワクしました。「かつて多くの人々が〝八幡宮〟をめざした一つ一つの道標に数々の物語が込められている!」と思いを巡らして、そこに江戸時代から繋がる悠久の轍を想像するのです。ぜひ自分自身で、現地に出かけて頂ければ幸いです。
私たちは「八幡道標」ともいうべき貴重な道標群を「昔と今を結ぶ掛替えのない歴史遺産として保護する」と共に誇りを持って「後世に引き継ぎたい」との想いを強くしました。

増補版冊子の概要

f0300125_13445611.jpg 前冊子と同様に道標ごとに1ページにまとめた写真や解説と、エリアごとに道標設置の場所をピンポイントで示した地図で構成し、片手で持てるA5版フルカラーで119ページの体裁としました。
また、インターネットでも道標位置が確認できる「Google マイマップ・江戸時代の八幡道標」を用意しており、http://bit.ly/2y5bADD のURLでアクセスできます。
本書は極力廉価で皆様にご提供できることを目指し、すべて本会で自家編集し、それをそのままネット印刷で本にしました。


主な内容
1.江戸時代の八まん宮道のエリア区分地図(京都市北区~大阪府松原市)
2.道標群の紹介―合計97基
・八幡市 :22基
・大山崎町:2基
・精華町 :1基
・茨木市 :1基
・寝屋川市:3基
・大東市 :2基
・京都市内:10基
・宇治市 :1基
・島本町 :1基
・枚方市 :28基
・四條畷市:4基
・東大阪市:8基
・長岡京市:1基
・京田辺市:3基
・高槻市 :3基
・交野市 :4基
・大阪市 :1基
・松原市 :2基


増補版の刊行にあたり

是非この冊子を片手に引き続き各地の江戸時代と現在を結ぶ八幡道標を訪ねられて多くの方々に関心を持っていただくことにより、道標の保護につながると確信しております。
なお、増補版製作編集は、谷村 勉(道標調)、滝山光昌(地図作成)、髙田昌史(冊子編集)が分担しました。
本書は国会図書館に納本し、八幡市民図書館や京都府立図書館等に寄贈しました。
 
追加報告(緊急)
 「江戸時代の八幡道標」は、10月27日(土)~28日(日)の八幡市文化祭で展示発表し、同時に増補版冊子を販売しましたが、来場者の関心も高く冊子は多くの方に購入していただきました。
f0300125_21402870.jpg しかしながら、複数の会員から「橋本中ノ町の道標が撤去されている」との連絡があり、現地を確認すると確かに道標は無くなっていました。今から251年前の明和4年(1767)設置の男山の山下では一番古い大事な道標なので驚き慌てて行方を調べました。
その結果、地権者の要望によって撤去し、八幡市が預かっていることが分かりました。道標(みちしるべ)は、その場所に設置していることで「今と昔をつなぐ貴重な歴史遺産」として後世に引き継ぐことができるもので、道標を預かる部署を訪問してその旨を説明しました。担当の方からは近くでの再設置場所を探していると伺ったので、1日でも早く再設置されることを期待しています。

注)橋本中ノ町の道標は、増補版冊子の道標番号14として、
24ページに掲載。

by y-rekitan | 2018-11-30 06:00 | Comments(0)
<< ◆会報第88号より-06 狩尾神社 ◆会報第88号より-08 文化祭出展 >>