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◆会報第95号より-04 圓福寺

圓福寺の大根ツリー

滝山 光昌(会員)


 初めて圓福寺の大根干しを観に行きました。八幡市に、長く住んでいますが今まで見たことはありませんでした。
 長男がまだよちよち歩きの頃、男山団地のA棟に住んでいました(昭和50年代)。夏の暑い日に、息子を乳母車に載せて、涼んでやろうと圓福寺に出かけました。男山団地から、参道を通って境内の入り口あたりの木陰で休んでいると、通りかかった僧侶の方に「入らないでください」と注意されました。それがトラウマとなって、圓福寺には近寄らないようにしていました。
 今回、大根干しに参加したのは、京都市内に住む大学時代の先輩たち(今年の春の萬人講にお参りして、お寺に昼食を頂いていた)が写真を撮るから案内しろとの事で、観光協会や図書館で何日にやるのか調べてみました。観光協会では20日には去年はもう大根はつるしてあった。今年は13日に大根を集めに来るそうだとのことでした。
 図書館で古い圓福寺の案内書(江湖道場 圓福禅寺と記載)を探してもらって見てみると、図1に示したように昔はイチョウではなく、稲を天日で乾燥する「はざかけ(稲干し台)」のようにして、大根を干していました。◆会報第95号より-04 圓福寺_f0300125_1542752.jpgいずれにしてもいつ作業するのかは、わかりませんでした。
 私市に住む大学時代の石清水祭で神輿の行列に参加している友人が、圓福寺に大根をお供えするとの話を聴いていたので、電話してみると15日に集めに来るとの事でした。後で電話すると修行僧がトラックで集めに来たそうです。網傘ではなく、ハチマキ姿だったようです。
 最後に、圓福寺のホームページ(http://empukuji.org/)を見ると、案内の電話番号が記載されていました(土、日曜日は電話に出ないようです)。恐る恐る電話して聞いてみると、18日頃にやるとのことで、日にちについては、はっきり決まっているのではないようです。
18日は雨でしたので、また電話して見ると20日8時から行うとの答えをいただきました。
 20日に朝9時過ぎにお寺に赴きました。もう火を焚いて準備をして、◆会報第95号より-04 圓福寺_f0300125_1594288.jpg木の頂上の方には大根が少し吊るしてありました。
 参拝者は写真撮影する数人だけでした。マスコミも朝のうちは、八幡市の広報から案内(当初17日の予定)がきたとのことで、読売新聞の記者の方だけでした。◆会報第95号より-04 圓福寺_f0300125_15165545.jpg
 途中、お寺の方から大根を輪切りにして煮込んだ大根の粕汁が朱塗りの椀で振舞われ、暖かく頂きました。
 修行僧の方は、さすが禅宗の寺です。食事の後、TVで観るように、綺麗にお椀を拭っておられました。 22日付の京都新聞の記事(午後取材したようです。)によると、『少なくとも50年以上前毎年托鉢で譲り受けた大根を干し、たくあんに仕上げているという。今年は八幡、枚方、交野の各市を巡り、約1300本の大根が集まったという。』と記載しています。
 図書館で各新聞を見てみると毎日新聞も取材に来たようです。
LINEトラベルjp( https://www.travel.co.jp/guide/article/6057/)によると『※大根ツリーは見学可能な境内エリア内にあります。』と記載されています。
 ◆会報第95号より-04 圓福寺_f0300125_15193933.jpgまた、『例年1000~2000本もの大根がイチョウの木にぶら下がります。大根は寒風によって約一か月間干されたあと、樽にうつして漬け込まれまるのです。こうして出来上がったタクアンは、修行僧たちの毎日の食事だけでなく前述の「萬人講」の際、精進料理にも添えられ参拝客にふるまわれます。』大根も修行僧たちが地元である八幡市内や大阪府の農家などを訪ねて歩き回り、托鉢をして集めてきたもの。京都といえば観光に熱心な寺院が目立ちますが、今もこうやって貴重な「修行の場」として成り立っている寺院もちゃんとまだ残っているのです。』との記載もあります。
 作業している僧侶の方に聞いてみると、1月の中旬まで大根は干されているようです。◆会報第95号より-04 圓福寺_f0300125_1528127.jpg
  正月の三が日は、開門され初詣は出来るとの事です。
 HPをみると、「萬人講」以外に「般若婦人会(法話会)」、「十善法語を学ぶ会」、「花祭り(釈尊降誕会)4月5日(日) 午前10時から午後2時」などの行事が載っています。
 この寺は臨済宗妙心寺派で、臨済宗の修行道場として建立されたものです。この大根干しについては、お寺も八幡市も全くPRしていません。あくまで観光に関係なく修行のための場としてやってきておられるのでしょう。従って、このお寺の静寂が今も保たれているのでしょう。   (完)
                 
by y-rekitan | 2020-01-27 09:00
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