高田 昌史(八幡の歴史を探究する会 事務局) この度の公益財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センターの「木津川河床遺跡第37次発掘調査(平成3年6月~9月)」により、江戸時代に天皇が京街道から石清水八幡宮参詣に通られた御幸道(みゆきみち)の側溝と考えられる溝などが見つかりました。発掘場所は御幸橋北詰の橋の下付近です。(写真参照)発掘調査はコロナウィルスの緊急事態宣言中でしたので、現地説明会は行われず、同センターから「木津川河床遺跡第37次調査 記者発表資料 (kyotofu-maibun.or.jp)」が9月24日に報道機関に発表され、同時に同センターのホームページにも掲載されています。記者発表の結果はテレビ局や新聞社から報道されました。 今回の発掘の詳細調査結果について”八幡の歴史を探究する会”から面談を依頼し、谷村代表と事務局が向日市の京都府埋蔵文化財調査研究センターを10月13日に訪問しました。発掘調査完了直後でご多忙中にも拘わらず、調査担当責任者と実務担当の方に対応していただきました。 最初、持ち帰り整理中の発掘遺物の説明があり、また「今回の調査は近年の木津川河床遺跡発掘の中でも、研究史に残るような大きな成果を得ることができました」と伺いました。確かに今回の発掘調査では、古墳時代前期から江戸時代までの各時代の遺構や遺物が発掘されています。 特に記者発表資料の「御幸道の道路・側溝と水路」の遺跡発掘は、会としても注目すべき大きな情報(成果)です。 会からは今回訪問の主目的である”御幸道(みゆきみち)”に関する今までの探究の調査状況や情報等を谷村代表から説明しました。 八幡の歴史を探究する会は「石清水八幡宮に誘う道標群(江戸時代の八幡道標)」第3版冊子を発売中です。その中に掲載の”06御幸橋南詰の道標(p16)”は、2009年に新橋の架橋時に撤去されてから行方不明になっていました。本会で調査の結果、石清水八幡宮の頓宮内に保管されている道標を探し出し、今までは埋もれていた道標下端部に【御幸道】の碑文を発見した。(「御幸道の道標発見の経緯」参照) ![]() ![]() 前述の撤去保管中の「石清水八幡宮鳥居通御幸道」道標の再設置を八幡市都市整備部に依頼していましたが、本年度から中断していた御幸橋南詰から石清水八幡宮駅方面への道路整備工事が再開され、道標は道路脇広場に来年度(2022年)末に設置される予定で進められています。 また、府埋文センターからは「木津川河床遺跡第37次発掘調査」の報告書は、来年度後半に発行予定と訪問時にお聞きしていますで、よいタイミングです。 この度、江戸時代の御幸道の発掘の報道は、八幡の歴史を探究する会が長年取り組んできた「江戸時代の八幡道標」の探究に関連のビッグニュースです。早速に京都府埋蔵文化財調査研究センターを訪問して発掘担当の方と懇談させていただきました。訪問時は発掘担当の方には大変親切なる対応していただき、本件に関しては引き続き情報等をいただくことになり感謝と御礼を申し上げます。 詳細は来年度中に発行される今回の遺跡発掘調査報告書を待ちますが、報告書発行後には調査担当の方に八幡での講演をお願いしました。 地元の私たちは引き続き八幡の「御幸道」に関する情報収集等をする予定です。 補足―御幸道の読み方について 長年の習慣により御幸橋を”ごこうばし”と呼称してきたので、最初の御幸道発掘新聞報道は、御幸道を”ごこう”とのルビがありましたが、会から京都府埋蔵文化財調査研究センターに呼び名は【みゆきみち】ですと連絡すると、同センターはホームページ掲載記事「木津川河床遺跡第37次調査 記者発表資料」を当日に修正されました。 天皇が外出されることを御幸(みゆき)と呼称し、伊勢神宮や桂離宮等全国各地で通られる道は通常“御幸道(みゆきみち)”と呼ばれています。 ただ、御幸橋を架橋時にどうして「ごこうばし」と呼ぶようになったか、については不明ですが、一般的には上皇が外出される場合には御幸(ごこう)と音読して区別します。
by y-rekitan
| 2021-11-23 09:00
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